今日で東日本大震災より1ヶ月 「仙台七夕 開催へ」 |
ただ、交わされる言葉遣いは、以前より優しさを帯びてきた。そして多くの方々が優しい心遣いや心配りがなされている。日本人が、戦争以来最大の国難に対し相互互助の精神でひとつになろうとしている。
そして、新たなまちづくりに向けて、夢のあるグランドデザインを描こうとしている。復旧に向けて一歩一歩動き出した。
ただ、福島だけは、まだ原発問題の不安要素がぬぐいきれないし、前を向く気持ちを萎えさせることも確かである。
地震、津波、原発事故の検証や分析が今行われている。これを将来の日本にどう生かしていくのか、政治力、民力が問われる。この大災害は、絶対に忘れてはならない。風化させてはならない。後世へと語り継ぎ、惨状を直視しなければならない。ニューヨーク・タイムズが取材した東日本大震災直後の記録がある。(下線をクリックしてください。なお、心臓が弱い方は、おやめください。)日本ではほとんど報道されていない貴重な写真が、そこにはある。惨い写真ではあるが、日本人は知っておかなければならない義務がある。
東北は、今、「元気」を取り戻そうと必死にもがいている。被災地東北が、イベントやお祭りも何とか開催しようともがいている。
4月7日被災地仙台では、「仙台七夕を開催する!」と発表した。東日本大震災を受け、まつりのテーマを「復興と鎮魂」とし、復興に向けたシンボルとして「星に願い」を託す。東北のまつりは、生活に溶け込んでいる。また、まつりが地方の元気のバロメーターであり、経済活性の源でもある。だから、一過性のイベントではなく、その「まつり」自体が存在意義があり、長年人々とともに作り上げられてきた伝統や歴史がある。だからこそ、このような大震災直後でも、開催に向けてなんとかできないものか思案を重ねるのだ。そこに住む代々の思いが「まつり」には詰まっているのだ。
街の中心部が壊滅状態になった石巻でも「石巻花火川開き」を開催すると発表した。川開きの歴史は、疫病や災害からの復興を祈願したことによるもの。だから、「なんとしても”復興”を祈るために開催する」と英断してくれた。こうした被災地から、希望の灯を発信しようとしている。心意気に応援していきたいものだ。
河北新聞によれば、仙台商工会議所鎌田会頭は、東北各県の夏祭りも開かれることを望み、「東北がひとつとなって、連携して、復興を目指す東北の姿勢を全国に訴えたい!」と東北の夏祭りをアピールしていくという。
4月23日には、震災後初めての花火大会『新作花火コレクション2011』を開催する。被災地の復興を祈ると共に、花火を通じて「元気」を人々に与えていく場にしていきたいと思う。こうした先陣を花火の街”大曲”がきる。当日は、大仙市に避難してきた被災地の方々を招待している。花火の街”大曲”ができることで、力になればと思う。
自粛が、日本の経済の活性化を阻害していく。僕らは、前向きに「明日を夢見て、日本の力を信じて」行動していくのみだ。
灯せ、希望の光! つながれ ニッポン!