僕のお気に入りビール!アサヒ・ザ・マスター |
その名も、アサヒ・ザ・マスター「The Master ALL MALT」
旨みのあるおいしいビールなのだ。正直言って、「これは売れる!」
今までアサヒの新商品は、第3のビールばっかり。他メーカーもそうなのだが。
安くてビール風味だから、この不景気の時代には、ピッタリの商品なのかもしれない。
「第3のビール」は、僕にとっては、残念ながら「声を大にして、売りたい商品ではない」。
自分が飲んでも、夏の止渇飲料でしかなく、旨みを感じることはできないのだ。よって、心にも「おいしいですよ」とおすすめできないのだ。僕にとっては、楽しめないビールジャンルの商品である。ま、僕自身は、そんなにビールは飲めないので、旨みの感ずるビールを少量楽しみたいのである。嗜好品だから、人それぞれであるが。
このビールは、5月27日発売となったばかりであるが、売れている。
味わい深く、薫り高いタイプのビールだ。アサヒでは、ドイツ伝統の”PILS”タイプのビールと位置づけている。もちろん、エビスと同様、本格派「麦芽100%」生ビールなのだ。
僕自身、このビール「麦芽100%」なのに「飲みやすい」のだ。これが、このビールの最大のウリだろうと分析する。正直言って、エビスやサントリー・プレミアム・モルツは、十分な苦味と旨みを兼ね備えている美味しいビルであるが、飲み手としてみれば、2杯が限度である。しかし、この「アサヒ・ザ・マスター」はグイグイ飲めちゃうのだ。
今年の3月、キリンビールが先手を打ってきた。キリンの主力ビールである「キリン・一番搾り」をなんと業界驚く、「麦芽100%」ビールに切り替えたのだ。本当のビールファンは、大喜びだった。僕も、ビールは、飲みやすて、旨みがある「一番搾り」に切り替えたほど、インパクトがあった。しかもCMには、世界のイチローを起用である。キリン・一番搾りのシェアが上がったのは、いうまでもない。
今、ビール市場は、一昨年から、アサヒとキリンによる激烈なシェアトップ争いが繰り広げられてきている。今回の新商品の背景には、キリン・一番搾りが標的なのである。だから、プレミアムビール価格ではなく、一番搾りよろしく一般ビールと同じ価格帯でのプライシングなのだ。
僕は、一番搾りが相当先行しているため、相当に美味いビールを作らない限り勝ち目はないと、思っていた。が、3月のサンプルを飲んで、「いい勝負になるなあ」と思った。あとは、ブランド認知力をつけれるかどうかが問われるだろう。毎日のように、大量CMスポットを投入して、商品名の認知に必死の展開を図っていることがわかる。
ぜひ、「アサヒ・ザ・マスター」と「キリン一番搾り」を飲み比べしてほしい。どちらも、良いところが見えてくる。
また、6月前半には、超限定の「エビス超熟成ビール」が発売される。美味いビールを楽しみたい方には、うれしいお知らせである。