円安、ユーロ高の相場がワインに与える影響は? |
アポイントの集中日に設定したため、明日から余裕をもって、仕事に打ち込めるというわけだ。ただ、気がかりなことは、円安、ユーロ高が続いていることだ。特にユーロ危機から脱却した感のあるユーロの円相場が上がってきている。一時100円を割るほどで、「ワインの割安感」を実感していたのもつかぬま、今度は一気に120円まで上がってきている。つまり、ここ1.5か月で120%のアップとなっており、相場の関係上はじめから20%アップせざる負えない状況だ。しかもドル建てで算出されるガソリン価格も連日じわじわと上がっており、輸送費も上がる兆しがある。
確実に、2月以降輸入品相場の上昇は確実だ。本日の見積書でも、愕然とするくらいの値上げの商品もあるようだ。特に昨年12月に市場を賑わした格安シャンパーニュやカヴァなどのハード瓶を使用する類は、もれなく値上げの動きがあり、昨年入荷した在庫もオファーが多いという。実際、僕もそうした交渉をスタートする。
アベノミクスの効果は、日本の輸出産業を防衛することで、デフレ感の脱却を上げ、金融緩和政策にかじを取った。市場は歓迎ムードで株価は上昇、そして円安と、輸出産業にとっては、好況といえる展開となった。
日本全体の景気向上を考えれば、大歓迎なのだが、輸入物の扱いが多いワイン業界にとっては、これから試練の場となる。マーチャンダイジングの再構築も迫れれてくるかもしれない。