心が踊る「ワインと女子バレー」 |
今年も、ドメーヌ・ヴィスーの「ボージョレー・ヴィラージュ・プリムール・ヴィエイユ・ヴィーニュ2011」で乾杯する。
評判どおりのヴィンティージであり、ヴィスーの素晴らしさに、「おおおおっ、これは美味しい!最高になめらか。」と思わず声が出た。そして完熟ならではの甘さの余韻が最後に長く続く。プレミアム・ボージョレーならではの上品さに、幸せ感に浸る。
ドメーヌ・ヴィスーは、完全無補糖、無濾過の逸品で、85年以上の古木の凝縮された完熟ぶどうのみを使用する。だから、生産本数わずか3,000本と希少価値が高い。世界的な評論家のマイケル・ブロードバンドが、ボージョレー地区で最高の5つ星をつけたことは有名だ。しかも、自然派栽培(ビオディナミ)生産者だ。
このワインを飲みながら観戦したのが、日本シリーズとワールドカップ女子バレー。特に、女子バレーの日本対ドイツ戦は、見応えがあった。オリンピック出場権ギリギリの攻防で、どちらも絶対に負けられない一戦だった。
選手が輝いて見えた。あの真剣な顔が、素敵だった。一流のアスリートのひたむきさが伝わってきた。「拾って、つないで、決める」というバレーの醍醐味を実感できた一戦だった。結果は、フルセットの末、日本がドイツを破り、生き残った。今日最終戦1位のアメリカ戦だ。3位の中国とドイツが対戦するが、日本が勝ち、中国が敗れると可能性がある。
昨晩は、まさに「勝利の美酒」だった。木村が完全復調し、今日心臓の江畑が爆発、3セットから登場のRISAの活躍が光った。しかし、リベロ佐野のスーパーレシーブ、竹下の天才的なトスワークが、「拾って、つなぐバレー」の象徴であり、いぶし銀の職人技に心が踊った。
ワインとバレーがシンクロした。どちらも「心が踊る」ものだ。ヴィスーの技と造りに感動し、絶対に負けられない試合に勝つ。心が踊る感動の夜だった。