隅田川の花火 開催決定! |
隅田川の花火の公式発表はまだなのだが、猪瀬直樹東京都副知事がTWITTER上で、開催決定と開催日を発表!ま、漏らしてしまったようだ。
猪瀬直樹さんのTwitterでの「隅田川花火」開催のつぶやき(こちらをクリックしてください)
隅田川の花火大会は、日本を代表する花火大会だ。東京都の花火大会が相次いで自粛で中止や無期延期が発表されている。読売新聞では、「花火大会、自粛のドミノ」との見出しで記事を掲載していた。首都圏の花火業界は、明日の見通しが立たない窮状であるだけに、墨田川の花火大会の開催は、朗報だった。
僕も、関係者から「中止は無く延期の方向」との話は聞いていただけに、改めて公式発表ではないにしろ、日本の花火にとって、うれしいお話である。
しかし、隅田川花火の延期日が、奇しくも「大曲の花火」と同じ8月27日である。花火ファンにとっては、重なってしまったこと誠に残念である。両大会にダブる花火業者も多い。
主催者側に、そういった配慮がなかったことは残念だったというしかない。まだまだ、「大曲の花火」は、隅田川の花火サイドからは、眼中になかったことかもしれない。認められるよう、さらなる精進が必要ということだろう。また、両大会のコンクールに参加する花火会社は、人員手配に頭を悩ませるものと思われる。東京の花火会社は、もちろん隅田川の花火、最優先だろう。人員的にも大掛かりであるから、当然である。
隅田川の花火(両国の花火)は、8代将軍徳川吉宗の頃、疫病を鎮めようと花火で祈ろうと「両国・隅田川川開き」として始まった。だから、今年の東日本大震災でも、唯一「自粛」「中止」という選択肢が、隅田川花火実行委員会にはなかった。素晴らしい志に拍手を送りたい。
「東京から花火という江戸文化を消してはダメだ」と実行委員会(町内会)は、奮闘した。こういった男気や意志が、行政やスポンサーを動かした。
今年は、たとえ「大曲の花火」」と重なろうが、「隅田川花火」を開催したという心意気だけでも、最高にうれしい!日本の花火の原点は、紛れも無く「隅田川の花火」だからだろう。
東京の花火の灯を消さなかったその意義は大きい。
あさっての「花火鑑賞士の集い」の講師であるホソヤエンタープライズ社長細谷圭二さんは、江戸花火の継承を信念としているだけに、うれしかっただろう。最高にタイムリーなお話が聞ける土俵も整った。ますます、楽しみになった。
(江戸・両国の花火のポスター/ホソヤエンタープライズ取材時の写真より)