熊本・八代特産「晩白柚」(ばんぺいゆ)の砂糖漬け菓子作りに挑戦! |
晩白柚は、とても大きく直径20cm以上もある柑橘系果実。見た目は、グレープフルーツを大きくしたようなものだ。
この果実は、熊本・八代の特産品で、高級品ギフトとして知名度が高い。

wikipedeaによると、晩白柚(ばんぺいゆ)は、ミカン科の果物の一種で、ザボンの一品種。名前は、晩(晩生)・白(果肉が白っぽい)・柚(中国語で丸い柑橘という意味)に由来する。
ザボン類は柑橘類の中でも果実が巨大で皮が厚いが、晩白柚は特にこれが著しい。直径25cmになるものも珍しくない。
香りがよく、鼻を近づけると、やんわりとした甘酸っぱい香りがする。果汁は少ないが果肉はサクサクとした歯ざわりで、よく熟したものは甘みと酸味のバランスに優れる。晩白柚は保存性が高く、皮が柔らかくなり、食べごろになるまで1ヶ月間ほど置いておける。
日本には1920年に植物学者の島田弥市が、現在のベトナムの船上で食べた柑橘があまりにも美味しくて、サイゴンの植物園から株を分けて伝わった。しかし、当時は栽培法がわからず普及には至らなかった。1930年に台湾から鹿児島県果樹試験場に白柚(ぺいゆ)の株が導入され、最適産地の熊本県八代市地区に根付き、改良が行われた結果、現在は八代市の特産品となっている。
果肉を直接食用にするのが一般的である。果肉や果汁をゼリー、ジャム、飴等に加工し、土産品とすることも行われている。
厚い皮は、他のザボン類同様砂糖で煮てザボン漬けにすることができる。
(ここまで)
今回は、晩白柚の副次的利用で、八代地区に伝わる「晩白柚砂糖漬け」に挑戦してみた。同封されてあった説明書通り試してみることにした。
晩白柚は、果実実を食べてよし、皮をデザートに加工してよし、であり「食べて二度美味しい」果実である。手間は相当かかるが(笑い)。
・用意するもの(材料)
晩白柚の皮
グラニュー糖(砂糖は、晩白柚の皮の白い部分100gに対して150g必要)
熱湯(鍋2杯)
鍋、ざる、ボール、バットなど



①晩白柚を、1玉用意し、食べやすい大きさに切る。皮の白い部分が厚さ1cmくらいになるよう黄色い皮を包丁でむく。時間のある方は、皮を干してから取り掛かるとベスト。僕らは、すぐに取り掛かる。
②底の広い鍋に熱湯を沸かし、お酢を少々入れ、できるだけ重ならないように皮の白い部分を入れる。再沸騰したらすぐにザルにとる。(茹ですぎないのがポイントだそうだ)
※②を2度繰り返す。

③ザルにとって水洗いをする。洗うほど苦味が取れる。最後によく絞り、水気を十分に取る。(これがポイントだそうだ)


④厚手の鍋に皮100gに対し砂糖150gを70㎜の水に溶かす。鍋に水気の取れた皮を入れ、中火から弱火でグツグツ根気よく煮込む。



⑤鍋の水気が完全になくなったら、火を止める。鍋のまま、砂糖が固まるまでさます。パットなど平らな容器にグラニュー糖を敷き詰め、皮を転がす。
⑥日にちを置きとさらに美味しくなる。冷蔵庫で冷やし、乾燥させるとさらに美味しくなる。

(完成品!!)
昨晩、大学の後期試験の採点業務をしながら、夫婦で「晩白柚砂糖漬け」を完成させる。料理工程4時間。完成時刻は、午前2時を越えていた。
今朝、その力作を食べてみる。
「これはナイス・デザート!」と思わず手を叩く。まるで晩白柚のようなジューシーさと甘すぎないスイートさがいい。なにより、自分も手伝ったという行為が、このお菓子を美味しく感じさせた。冷蔵庫で冷えた感覚がまた爽やかでよかった。
たまには、自らも「お菓子」作りに挑戦してみると、お菓子つくりの苦労や大変さがわかる。
熊本・八代の和久田さんの畑の晩白柚。実も皮も美味しくいただかせていただいた。ありがとうございました。