ペアーレワイン講座「イタリアワイン(その4)」」 |
第6期から「イタリアワイン」について展開してきた。トスカーナ、ピエモンテの二大産地を中心に進めてきた。しかし、イタリアは20州全州でワインが生産され、それぞれに押さえておきたい珠玉のワインが存在する。前回のイタリア料理とのマリアージュ会では、先の二大銘醸地以外の銘酒をピックアップしたが、まだ足りない。
そこで、第7期の第1回目も「押さえておきたいイタリアワイン」と題して、4回目のイタリア講座を実施した。
本日のテイスティングワインは、次の通り。
1、トレビアーノ・ダブルッツオ2009(ダーマ・アブルッツオ)
2、モンテプルチアーノ・ダブルッツオ2009(ダーマ・アブルッツオ)
3、グレコ・ディ・トゥーフォ2009(マストロベラルディーノ・カンパーニャ)
4、ネロイブレオ・ロッソ2007(アジエンダ・アグリコーラ・グルフィ・シチリア)
5、タウラージ・ラディーナ・リゼルヴァ1999(マストロベラルディーノ・カンパーニャ)
6、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ2006(サンアントニオ・ヴェネト)
ポイントは、イタリアの白の栽培収量第1位のトレビアーノ(アブルッツオ)、赤で穏やかなタンニンで柔らかなテイストで料理に合わせやすいモンテプルチアーノ(アブルッツオ)を知っていただくこと。
次に、カンパーニャの秀逸の白「グレコ」、「フィアーノ」を認識すること。シチリアの注目の赤の地品種「ネロターヴォラ」をチェック。
以上の4品をひとグループとして、料理に合わせやすいワインとして説明していく。
そしてイタリアワインの勉強には、絶対欠かせない「タウラージ・リゼルヴァ」「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」の高級ワインのテイスティング。
ともに、ワインの歴史、土壌、特長を説明した後、テイスティングにはいる。本日のハイライトだ。
重厚でタニックな「タウラージ」もリゼルヴァ物で10年以上経ったヴィンティージ物になれば、まろやかになる様を実感していただく。先月アリアーニコ種を味わっていただき、そのタンニンの強さを実感していただいていたから、熟成によりその違いがよく理解できたものと思う。
また、「アマローネ」は、粒選りの陰干しした糖度の高い特別な葡萄を使用して辛口に醸造する過程を詳しく説明。サンアントニオのアマローネを飲んでいただいたが、高アルコール度数(15,5%)のわけは、高糖度が由来することなど、飲みながら実感していただく。別格のヴァルポリチェッラであることを認識していただく。
受講者は「今回も凄いワインを飲めてシアワセ」とか「ハイレベルのワインが飲めて、一気に理解が増す」といった感想をいただく。また今回の講座が初めてという受講者も「想像していた以上に面白い講座。申し込んでよかった」とコメントをいただいた。
こうしたコメントや感想が、とても励みとなる。次回は「ドイツ・モーゼル、ラインガウ、フランケン」となる。次回も日程変更となりそうだ。事務局から早めに連絡したい。