「コート・デュ・ローヌ」ワインセミナー開催! |
料理に先立ち、30分間「コート・デュ・ローヌ」ワインの概要説明をする。コート・デュ・ローヌは、フランス生産量第2位の地区。赤は堂々の第1位で「赤のローヌ」の異名を持つ。実際コート・デュ・ローヌの生産の92%は、赤ワインであることからも理解できよう。
ローヌの説明では、北部と南部の特長やタイプに時間を割いた。フランス食品振興会(SOPEXA)から提供していただいた小冊子に準拠し、説明を加えていく。
今回、料理に合わせ、バリエーションに富む5本のワインをセレクションする。
●Cremant de Die
NV クレマン・ド・ディー・ブリュット・ビオ<辛口> 白
クレレット・ブランシュ63%、アリゴテ30%、ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン7% アルコール度数:12%
<シャンパーニュ製法> 1993年制定の新AOC。有機栽培。仏プティ・プリ誌2010年版(コストパフォーマンスに優れたワインガイド)に掲載。混醸したスパークリングは、複雑性があり、美味しい!
アミューズは、フルーツトマトのコンフィ。
●Cotes du Rhone 2008(オジェ)
コート・デュ・ローヌ・ブラン・白
クレレット・ブランシュ、ユニ・ブラン、ブールブーラン、グルナシュ・ブラン
アルコール度数13%
華やかな白い花の香りがふくよかな味わいとともに広がる。今回は、オードヴルとお魚料理に合わせてサービス。
オードヴルは、アボガドとキハダマグロのタルタル~ハーブサラダ添え~
手の込んだ料理で、バジルソースがアボガドやキハダマグロとよくマッチしていた。それにふくよかなローヌの白は合わせやすいと思った。
●Tavel Rose 2007(ドメーヌ・ド・ジェネスティエール)
グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル、シラー。アルコール度数14%
フランスを代表する辛口ロゼの代表格。とてもしいかりとしたテイスト。今回は、オードブルとお魚料理に合わせて、白ワインと同時に出し、お客様からどの料理に合うのか判断していただく。
魚料理は、スズキのポアレ~ソフトシェルシュリンプのソース~
ソースの色が、茶褐色からオレンジ色系であり、タヴェルのボリューム感やしっかりとしたボディとよくマッチした。
●Chateauneuf du pape 1995(クロ・サン・タンドレ)
グルナシュ80%、ムールヴェードル15%、シラー5%。アルコール度数14%
シャトーヌフ・デュ・パプの伝統的生産者はできたワインを大樽のまま長期保存し、飲み頃を迎えるまでストックしている。このワインは、素晴らしいの一言。タンニンがとけて、柔らかく、丸みのあるなめらかさ。そして熟成ならではの旨味のある赤だった。参加者が感動したことは、言うまでもない。
料理は、合鴨のロティ~エキゾチックソース~に合わせた。絶妙なマリアージュ!
●Clairette de Die Trdition Bio AOC
ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン100%
ディオワーズ製法、アルコール度数7%
アロマの強いワイン。ほんのりとした甘さのあるスパークリング。カリンやアニスぽい香りすらある。ディオワーズ製法ならではの、アロマの強さで、ディジェスティフにふさわしいデザート用のワインだった。
デザートは、シェフ特製のクーベルチュールのガトショコラとフランス産岩塩を使用した特製アイスクリーム。実にデザートにあったスパークリング。アイスにミントが添えており、このワインとの相性をさらによくした。
今回は、15名の受講生の参加であったが、後藤シェフの手の込んだ料理と5種類のコート・デュ・ローヌのワインのマリアージュはとても良かったと大好評だった。
僕の講座の受講生は、はっきりと物を言う方が多く、最後に全員から感想を述べていただいたが、「今回は、特に良かった!」とお褒めいただいた。
最後に、料理を出し終えた後藤シェフからも挨拶をいただく。こうした丁寧なお仕事をしていくと、必ずや多くのファンがついてくるものと思う。これからもこうしたコラボ企画を組んでいきたいと思った。