第31回神岡南外花火大会 |

昨晩は、第31回神岡南外花火大会が、神宮寺・中川原河川敷で開催された。この日は朝から好天に恵まれ最高の花火日和。平日であるのにもかかわらず、多くの花火愛好家の皆様と会場でお会いできた。東京の宮本さん、仙台の久光さん、気仙沼の小松さん、羽後町の伝書鳩さん家族、本荘の三保さん、秋田市の佐々木さんなどなど大勢の方とお話できた。また、盛岡の瀬川さんやネコさんも駆けつけてくれていたらしい。
彼らは、本当に「花火が好き」なのだ。
昨日は、大曲花火倶楽部会長の賢木さんと一緒に出かけた。「大曲花火100年」の花火暦スタンプラリーのはんこ押しのお手伝いも兼ねてである。
神岡南外花火のロケーションは、神宮寺の嶽山を借景に河川敷の土手が観覧場となる。打ち上げ場も雄物川対岸ではなく、同じ河川敷の運動公園となるため、保安距離ギリギリの設定となる。だから、最大8号玉まではあるが、花火が真上に上がる感じで、相当な迫力がある。5号玉でさえも大きく見える「臨場感」の高い花火大会である。
打上げ業者は、地元神岡が誇る全国でも指折りの二社。和火屋と北日本花火興業が取り仕切る。地元であるが故、手抜きはできない。感謝の意も込めて、相当なサービス還元の花火大会といってよい。神岡地区、南外地区の多くのスポンサーのご厚意に毎年サービス満点の演出をしてくれるから、この花火大会の内容が濃く、多くの花火愛好家が集結してくるわけだ。

大曲青年会議所(久米川理事長)は「カレー旨麺」の出店。和火屋専務であり、今年度大曲青年会議所理事長である久米川和行君は、「カレー旨麺」のブースでも接客。花火にJCに大活躍だ。僕も賢木さんも「カレーウーメン」に舌鼓を打つ。大曲の花火会社のご子息は、JCやYEGに所属し、地域活動にも熱心に取り組んでいる。こうした地域活性化への取り組みや社会活動に組するのは、愛郷心があり、地域を良くしたいという思いが強いからだろう。素晴らしいことである。
さて、花火について。
土手の最上段に座り、じっくりと花火を鑑賞できた。日が落ちてから、急激に冷え込み始めてきた。秋らしい花火大会の趣である。先日の新潟・片貝もそうだったが、夜露で少しプログラムが湿り気で濡れる。日中の半袖では寒さを感ずる。僕は、ウインドブレーカーを羽織る。午後8時過ぎには、気温17度を下回る。しかし、適度な風があり煙が流れる。
打上げもテンポよく順調に進行する。和火屋、北日本の特徴のある花火が打上げられ、見ていて「和火屋のハナミズキだな」とか「アフロ二発上がったよ。完璧!」といった花火愛好者の声も聞こえる。
プログラム10番のあと栗林大仙市長の挨拶は、短めでメリハリがあった。始めがインパクトがあった。「花火の街”大仙市”の市長栗林です」と。毎月花火大会が開催される街”大仙市”をアピールしていた。

その後、「100周年記念花火」が津雲優の新曲「花火」に合わせ打ち上がる。三箇所打上げを基本とし、カラフルな色合いの変化牡丹や輪星などバリエーション豊かに展開。ラストは、お決まり錦冠菊の乱れ打ちだった。
この花火大会のハイライト宮原組提供の「ジャンボ超特大創造花火」は和火屋担当で、ワイドスターマイン。メリハリのきいた小型煙火やトラのバリエーション豊かに展開。中空部では、群光芯牡丹やクロセットを連発。ラストは錦冠菊のこれでもかこれでもかと超連発。迫力満点のラストだった。

気合の入っていた大玉は、「嶽を囲む会」提供の7号10連発。威風堂々のクラシック音楽が流れる中、ゆったりとした8秒ピッチで一発一発丁寧に打ちあがる。華桔梗芯変化菊や錦冠菊方向先変化など魅せてくれた。

また、和火屋が担当の39番デラックススターマインでは、後半十八番「和火」を連発。得意の大ぶりの千輪も連発し、和火屋ならではのうれしい構成だった。

そしてフィナーレは、東北醤油提供の「創業90年メモリアルバージョン”超特大花火ファンタジアスペシャル”」だ。今年二年ぶりに呼び出しを担当する齋藤さんの声が響く。「だいよんじゅういちごーぉお、せんしゅうらくーぅ!」の呼び出しにも拍手喝采。
こちらのプログラムは、北日本花火興業の担当。平原綾香の名曲「ジュピター」に合わせ、3分以上の超ワイドスターマインだった。いきなりトラのクロスでスタート。連星を吊り、宇宙を空間を意識させる。惑星をイメージした打上げあり、実にバリエーションに富んだ展開だった。また大玉のゆっくりとした打上げがあり、構成上実に締まる。三箇所一斉、五箇所一斉を繰り返し、クライマックスへ。パイロでクロスを連発。お客様を今野ワールドに引き込む盛り上げ方、魅せ方だった。ラストは、低空、中空、高空を上手に意識した冠菊連打と閃光雷で観衆を魅了する。拍手拍手だった。








神岡南外花火大会は、最後まで楽しめた素敵な花火大会である。内容があり、同じ花火の繰り返しが少なく、バリエーションに富んでいて楽しめる。その上、ゆっくりと観覧でき、帰りの混雑渋滞もない。神岡南外花火大会実行委員会様大変お疲れ様。お蔭様で、十分リラックスしながら鑑賞できたことに感謝したい!
終了後、会長の賢木さんと大曲駅前「炭楽」でホルモンとビールで乾杯した。気分も秋ムードで食欲も復活である。