「小公子」醸造、素晴らしい出来に興奮! |
今日のブログでは、まずは「山形・ワイン」編。
僕がプロデュースしているワインの醸造チェックとこれから仕込む「満月の葡萄酒」の仕様書と製造設計について、醸造責任者の佐藤和洋さんと2時間詳細まで打ち合わせ。この間同乗の2人は、道の駅「高畠」で休憩。
将来が嘱望されている若手醸造家の佐藤さんの「繊細な造り」つまり「エレガント路線」に共鳴する。いい話し込みができた。山形にはワイナリーが11もあり、日々競争であるから、彼の脳裏には「徹底的な差別化」「誰もやらないことをやる」といった思考が身についている。当社のモットー「The first goes in front!」(先手必勝)や「Think defferent!」(誰もやらないことを考える)といった共通的思考の持ち主であるが故、実に話が早い。馬が合う関係なのかもしれない。
今日の話し合いは、3年後までの仕様について意見をぶつけ合った。プロデューサーとしては、こうした勤勉な醸造家と組める幸せ、熱心な栽培家と組める幸せを、とてもうれしく思う。彼は、山形の若手醸造家の勉強会にも積極的に参加している。高畠の醸造長の川辺さんの言葉がお気に入りだという。
「情報共有なしに、品質向上なし!」という言葉だ。つまり11のワイナリーの若手醸造家と一緒に「山形のワイン」の品質向上を目的に、醸造技術や最新醸造法など試行錯誤を繰り返しながら、情報を共有して、全体のレベルをアップしようとがんばっている。お互いに失敗例や成功例を分析しながら、情報を公開していきため、様々なケーススタディが出てくる。このことによって、品質向上のヒントを得て帰るというわけだ。先進地山形の取り組みは、勉強になる。
最後に、今醸造中の「小公子」スウィート・プリムール・ノンフィルター2010のテイスティングをしてきた。この過程でありながら、素晴らしい骨格となめらかさ。これは、満足の高い、理想的なワインになることを確信し、興奮を覚えた。
また、今年はこの定番のやや甘口のヌーヴォーのほかに、初めて限定本数ながら「辛口」の小公子の赤もリリースする。
今後、こちらのワイン情報も提供していきたいと思う。「小公子」に取り組んで4年目。佐藤醸造長は、確実に「小公子」の扱い方を掴んだという。僕自身、バレルテイスティングの段階で、こんなに申し分のない興奮した年はない。
山形・南陽市赤湯の佐藤葡萄酒を小躍りしながら、仲間の待つ車に同乗し、新潟・片貝へと向った。