どんぱん祭り「型物花火進化論」 |
その「どんぱん祭り」の踊りのフィナーレは、「ロック・どんぱん節」で激しくアップテンポに踊る。このバージョンも中仙中学校や小学校で指導されている。このバージョンが出来たのは、10数年前のこと。「このあたりからこの祭りへの若者の参加が増えてきた」と実行委員会の友人渡辺(マルヨ)くんは教えてくれた。
「どんぱん祭り」の最後は、お待ちかねの「花火ショー」だ。ここの花火は、北日本花火興業が担当している。毎年「テーマ」が設定され、多くのお客様を喜ばせる。今年のテーマもひねったテーマだった。
今年は、同じ大仙市大曲では「大曲の花火100年」の年。100という数字にこだわりたかったという理由で、「100万枚以上売り上げた歌謡曲」つまりミリオンセラーの音楽に載せて花火を展開する企画だった。ミリオンセラーのベスト10を特集した。
懐かしい楽曲のオンパレードだった。1972年のぴんから兄弟「女の道」や史上最高売上げを誇る「およげ!たいやきクン」などだ。「女の道」では、割物花火展開だったが、女性の髪飾りを表すような華桔梗芯入りのスパンコールなど考えさせる花火だった。「およげ!たいやきクン」では、そのものズバリ「鯛」の型物に餡子(あんこ)入りまでを霞草を応用した花火で後付で演出してくれたり、唸る花火だった。
場内から笑いが起きたのは、「だんご三兄弟」。おいしそうな団子が夜空に表現される度に歓声が沸きあがる。
花火のラストは、「大曲の花火100年フェスタ」実行委員会協賛花火。題して「型物花火進化論」。北日本花火興業ならではの展開だった。土星、麦わら帽子、口を開けたニコニコマーク、ネコちゃん、ドラネコ、アフロボーイズといった名物型物花火のオンパレード。
会場には、多くの花火愛好家の皆様も見えており、一緒に記念撮影する。北日本花火興業の今野義和社長と5代目の息子さん(学生)も一緒にパチリ。花火家を目指すという息子さんも夏休みの間、連日花火大会に同行し、親父の背中を見て「花火」を学んでいく。