40代最後の日に思うこと |
2010年3月8日、僕にとって40代最後の日である。
論語の漢詩を思い出した。
僕自身、10年間単位(デケィド)で動いている。1960年生まれであるから、実にわかりやすい。
論語では、われ15にして学を志す。30にして立つ。40にして惑わず。50にして天命を知る。とある。
僕に当てはめると、30代は、東京からUターンし、JCにのめり込む。地域活動と自己啓発活動に夢中だった。そして恋愛も一生懸命。結婚をし、子供も授かる。商売は、歯車の一員で、言われたことをなんでもこなす、雌伏の時だった。しかし、「このままじゃだめになる」と危機感を抱き、猛烈に勉強し始めた30代後半。遅ればせながら、30後半にして、本気に学を志す。
40代。自分を確立するため、徹底的に自分磨きに没頭する。覚悟を決め、将来を見据え動いた時期だった。30代後半から40代前半は、資格取得とコンテスト出場を目標に時間を割く。自分磨きのため、多くの時間とお金を投資した。特にこの10年間でワインのスペシャリストとしての地位を確立する。その結果、特化していった分野のものが、評価され始めてきた。後半は、企画・発案するすべてのことが、当たりだす。大学講師や商品開発プロデュースの要請や講演依頼も多くなる。やっと40にして立つことを覚えた。10年遅れてはいるが。
何よりも、この10年間ほど、多くの人々から助けられ、支えられ続けたワン・デケィドであった。よく「金の切れ目が縁の切れ目」というが、追い込まれた時こそ応援していただいた人の顔が、目に浮かぶ。一生かけて恩返しをしていきたいと思っている。しかし、砂をかけるように僕の目の前から、去っていった多くの人の顔も忘れない。
そして迎える50歳という響き。「シニア」という重みがある。僕は、明日3月9日50歳の誕生日に、事実上「代表取締役社長」に就任する。つまり明日より、すべての銀行口座の名義や印鑑も新たに切り替わる。50にして惑わず、自分の信ずる道を突き進んでいく。やっと覚悟と方向性が定まった。
僕には、これからやり遂げたい大きな夢が、3つもある。公表したいところだが、あまりにも大言壮語、大風呂敷と思われるため、まずは自分の手帳に書き込み、その達成のため、何をすればいいのか、戦略を立てていきたい。
事実、今は自分のやりたいこと、好きなことが、仕事である。毎日会社にいくのが楽しくてしょうがない。この10年間は、夢を達成するために動き続ける。
新しい会社理念である「しあわせ感の創出」のために。