にごり酒ブームその2(出羽鶴・活性にごり酒「バンカラ」) |
出羽鶴・活性にごり酒「バンカラ」だ。
この酒は、昨年暮れも押し迫った12月29日に発売された限定商品である。
この酒の流れは、酒マニアの間で隠れた人気商品だった「FUKUROX」(フクロックス)である。もろみの袋(ふくろ)と鳥の梟(ふくろう)をかけた商品で、ラベルが少し不気味な梟(ふくろう)が描かれていた。
酒質も、いつも「荒々しい」タイプで、おとなしくない硬派なイメージの酒だった。醸造部長の佐渡さんも「いつも言うことのきかない酒なんです」と語っていたのが、印象的だった。
この酒を前身に、ネーミングやにごり成分を多くした活性にごり酒に仕様を変えていった。白瀑の「ど」を相当意識したにごり酒である。
名前を「バンカラ」とする。少し古めかしい響きが新しい。バンカラとは、「蛮カラ」と書き、荒々しく振舞う様子という意味である。旧制中学校時代の「蛮カラ」応援団といったイメージが残る。弊衣破帽、僕ら高校生の時が最後だろう。高校時代、一時僕は高下駄を履いて学校に通っていた。それが許されていた校風だった。こうしたイメージがこのネーミングから連想される。
実際、このサケは、新酒の荒々しさを纏いつつ、豪快な旨味と辛さが特徴の飲み応えのあるサケである。酒の中で酵母が生きており、日々成長しており、そのため、発泡性を感ずるビリビリ感を多く味わえる。
このサケの差別化は、あえて「辛口」に造ったことだ。そして、甘さがない分「ビリビリ感」が突出することだ。辛口度つまり日本酒度は、+8と辛口度は高い。原料米は、めんこいな。精米歩合75%。アルコール度17度と高めで、総じて硬派なサケだろう。
出羽鶴活性にごり酒「バンカラ」 720ml 1208円
1.8ℓ 2415円