ボージョレー・ヌーヴォー2009解禁!3種類早々の完売御礼! |
広告を新聞折込の効果もあり、出社するやいなや、「予約の電話」が相次いだ。
午前中、「大曲の花火100年」の会議で、店を空けたが、その間、店やお客様から8件の留守電メッセージが入っていた。解禁日という「お祭り日」に緊急会議とは(泣き)。
午後からも「小西さん、毎日新聞のコラム読みました」といったお客様や「2009年そんなにすごいの?」といった質問をしてくるお客様もいて、実に楽しい一日となった。
そんな中、解禁日初日で、早々と完売してしまった銘柄が3種類。いずれも当店がイチオシしてきた一流栽培醸造者のモノだ。
まず、このブログでも紹介した「ドメイヌ・デ・デュック」(サンタムールの雄)。当店では最も高価なボージョレーで、3,980円するもの。2ケース(24本)限定であったが、予約者が多く、午後2時には完売となる。
そして、ボージョレー・ヴィラージュ委員会委員長のダニエル・ブリアさんの「ドメイヌ・ブリア」。こちらは、毎年人気で、一昨年、ただ一本特別金賞受賞。飲んでいて、「本当に美味しいなあ」と思える凝縮あふれるテイスト。その美味しさを毎年語ってきた。こちらも、午後6時に36本完売。
そして、「ジョゼフ・ドルーアン・ヴィエイユ・ヴィニュ」(3,800円)の3種類。
いずれも、高額商品から売れてゆく。当店の傾向だ。ワインに精通したお客様が多いからだと分析している。ありがたいことだ。そうしたワイン愛好家のお客様に支えられていることを、改めて実感する。感謝したい。
僕は、昨晩(正式には今日の)11月19日午前1時ころに、ルイ・ジャドのボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーを開栓した。帰宅したのが、残業を終えてからだったから、午前様で疲れきっていたが、このルイ・ジャドは、すべてを癒してくれた。「驚くほど美味しい!」こういうテイスティングコメントは、プロとしては失格なのだが(笑い)、マセラシオン(醸し)も長い期間しており、タニックでコクがあり、余韻が長い。もはや、ボージョレーの域を超えた、別格のボージョレーがそこには、存在した。
今晩は、オーストリーのホイリゲ「ザーヘル」のゲミュシュターサッツ2009で乾杯したい。オーストリーにも敬意を表し、そのアロマ豊かな混植混醸の傑作を味わいたいと思う。この時期は、毎日が忙しいが、家に帰るのも楽しい。セラーには美味しい新酒が待っているからだ。こうして、この時期は、今年のお天道様に感謝しながら、ワインをいただく「祭り」期間なのだ。出費もかさむが、ワインの勉強のためだ。ヴィンティージを理解するためだなどと都合のよい理由をつけているが、お客様に連日薦めていると、飲みたくなってしまうというのが、本音だろう。