「小公子」圧搾!醸造スタート!!2009年度仕様も決定!!! |
保呂羽カントリーファーム代表の佐々木敏明さんと一緒に、昨日摘み取った「小公子」をトラックに積み込み、午前4時に大曲を出発した。山形県南陽市にある金渓ワイン醸造元佐藤葡萄酒(ワイナリー)までのその道中4時間、今回の仕込みのワインの構想や、さくらワイン2009の設計、さらには新商品のプランや3年後、5年後の栽培計画まで、白熱とした話し合いながらの移動だったため、あっという間に到着した。
葡萄のコンテナを下ろし、午前8時から佐藤葡萄酒の若き醸造長である佐藤和洋と今回のワイン設計やコンセプトをこちらで説明した後、醸造仕様について話し込んだ。彼は、実に意欲的で前向きな発想をしてくれる。彼と話していると、どんどんと可能性が広がるのだ。まず、僕の企画や構想を受け入れてくれる。その上で、彼からもアイディアに富んだ提案がなされる。1時間30分の打ち合わせが、なんと3時間に及んだ。
僕が、なぜ小規模な彼のワイナリーと組むのか?それは、醸造家である彼の前向きなアイディアとやってみようという意欲にあふれているからだ。そして、大規模ワイナリーでは、絶対に出来ない小規模なスペックでの醸造も可能とする小回りの利くワイナリーでもあるからだ。
彼と組んで、今年で3年目を迎える。小公子は、佐藤和洋に任せたいと思っている。今年も、ノン・フィルターつまり無濾過でリリースする。彼も、葡萄の出来に目を細めた。「この天候不順で日照不足な年に、たくましく育つ山葡萄系品種の強勢力を改めてすごいと思う」と。しかも、アントシアニン色素の濃さ、ポリフェノール成分の多さを実感する「小公子」の習性も3年目でわかってきたという。
今回は、その「小公子」の100%ジュースも新発売の予定である。最高に健康志向なストレートジュースになるだろう。こちらのほうは、秋田県ワイン協議会が9月19日から開幕するB-1グランプリの併催イベントであるA-1グランプリに出展するので、先行発売でそれに間に合うよう要請してきた。
また、今日時点では、このブログには書けないが、新商品の企画も、斬新な「秋田のワイン」の提案につながっていくだろうことを、今日の打ち合わせで確信に変わった。
午後3時よりペアーレワイン講座第4回の講師であるため、午前11時に南陽市の佐藤葡萄酒(ワイナリー)を後にした。トラック運転の佐々木さんには、悪かったが、帰りは打ち合わせの満足感で、熟睡してしまった。
大曲到着は、講義ギリギリの午後2時55分。昨晩作成したレジュメを持って、ペアーレに走った。
熱く語る佐藤醸造長