皆既日食フィバー |
小学生の息子が、「パパ、授業で日食見たよ。太陽が少し欠けてたね」と得意満面に話しかけてきた。先生が、日食専用の黒いガラスを通して見せてくれたらしい。機転の利いた授業だと思った。こういう授業は、記憶に残るだろう。
こうした天文の神秘現象は、親子の会話になる。日食に関して調べていたから、詳しく説明ができた(汗)。実は、昨晩僕が800円で買ってきた、日食ガラスを見て、幾分興味を持ったようだ。「皆既日食って何?」といった好奇心を抱いたようだ。
大曲地区は、最高に運がよく、10時40分から11時30分頃は、雲の合間からしっかりと太陽がのぞき、60%くらいだが、皆既日食を拝むことができた。幾分、その暗くなったような感もあった。僕は、黒い日食ガラスを得意満面に翳して、太陽を見つめていた。
こういった歴史的瞬間は、何が何でもチェックしたいという好奇心旺盛な習性ゆえ、インターネットでも、硫黄島近くの船からのライブ中継を5分ほどしっかりと見た。
インドでも中国・上海でも、武漢でも、トカラ列島各地や奄美大島、はたまた硫黄島まで、日本人は駆けつけている。トカラ列島の悪石島では、大雨と強風に見舞われ、散々だったらしいが、空が真っ暗になり、避難するという体験は、二度と忘れることのできないものだろう。こうした体験的観光に、多くの日本人は興味を引く。野口悠紀雄教授は、「日食ハンター」として悪石島に来ており、世界の日食を追いかけているらしい。
今年の「小公子」ワインのラベルには、皆既日食の年のヴィンティージとして、何かしらのエスプリを考えて見たい。シャトー・ラフィット・ロートシルトがハレー彗星の年にエチケット(ラベル)にしっかりイラストを入れているように。
今年、「小公子」栽培に関して、満月の日に剪定にしたり、天体の神秘的な動きにこだわっている。剪定の日だって、多くの樹液がでたという神秘性さえあった。
およその収穫日も、9月5日満月の夜と決めている。今年は、収穫までも「フルムーン(満月)・ナイト・ハーヴェスト」にしたいと考えている。この日は、収穫ツアーも考えており、参加者を募って、実施してみたい。保呂羽山麓は、真っ暗闇だ。月明かりだけでは、作業効率が悪いため、発電機も利用するが、神秘的な収穫体験になること間違いない。詳しくは、8月中旬(花火前)に発表する!