大仙市の被災者「秋のリフレッシュ招待」事業で「花火」進行・解説 |
今週から4週に渡って行われる。今回は、宮古市、大槌町の皆様をご招待した。招待者は、夏の大曲の花火観覧者とはダブることなく、抽選で選ばれた約400名が、大仙市を訪れる。今日は、105名の方たちが招待された。
僕は、「招待花火」の企画・進行並びに解説を大仙市役所から依頼された。先日、花火師4名と打ち合わせを行い、ボリューム感があり、そして内容の濃いプログラムが出来上がった。ただ、「わあ、きれい!」と見るだけでなく、「花火の見方」の基本も解説することによって、花火鑑賞がより楽しめるようにナビゲーションするものだ。
楽しめる花火の見方を説明し、理解してくると、本当の「大曲の花火」が見たくなってくる。しいては、「大曲の花火」ファンになっていただけたらうれしいと思う。
今回の打上げを担当する花火会社は、和火屋。今年のNHKBS「日本の祭り-大曲の花火」で解説役で登場した和火屋の久米川正行会長に来ていただいた。
今回は、栗林市長の挨拶から始まった。「ゆっくりと大仙市が誇る花火を堪能してほしい」と。その後、僕にマイク。まだ日没まで17分あり、大曲の花火の歴史。花火の見方の基本などお話させていただいた。もちろん、笑いをとりながら。
午後5時18分より花火打上げ開始だ。
本日のプログラム
号砲大雷雷(三段雷)
1、Welcome to DAISEN スターマイン
「つながれニッポン!虹色の架け橋!!」
2、5号玉レクチャー花火
菊先緑銀乱
青牡丹
キラキラ牡丹
ヤシ入り菊先紫銀乱
錦先紅白煌
ハート
スマイル
青芯紫オレンジ牡丹
緑芯銀先紅青染分
キラ芯菊先採星銀乱
3、4号玉10連発
「彩の万華鏡」
4、7号玉レクチャー花火
白菊
錦先紅光露
雪牡丹
緑銀芯先紫緑紅
蝶の戯れ
5、創造花火
「和火の宴」
6、7号5連発
「天空の世界遺産」
7、フィナーレ創造花火
「ハナミズキ~復興を願う光の花束~」
といったボリューム感といい、内容の濃い花火のオンパレードだった。大仙市としても、「花火で元気づけよう」といったまさに「おもてなし」花火であった。
実に和火屋ならではの内容だった。大仙市は、個性がハッキリした花火会社が多く、競い合っている。だから、明確な特徴があり、オリジナリティを大事にしている。こちらも解説しがいのある素晴らしい内容の花火だった。
宮古市、大槌町の招待者の皆さんは、、ラストの音楽付きフィナーレ創造花火「ハナミズキ~復興を願う光の花束」で感激のあまり涙ぐんでいる方々が多かった。
帰り際に、栗林市長や市役所企画部のスタッフに「感激でした。花火素晴らしかった。大曲の花火に必ず見に来ます」とか「感動で涙が止まらない」とか「今日大曲に来てよかった!」といった感想を述べていた。
進行・解説の僕にまで握手を求めてきた方もおり、「大曲のおもてなしはすごい!」と力強く手を握ってくれた。キモチは伝わっている。つくづく「花火の力」は、人々を勇気づけることを、改めて認識した。大曲らしい、エールの送り方だったと思う。
被災者の皆様にとって、今日の花火で「元気」なキモチになれたら、うれしいと思う。