第9回花火鑑賞士資格認定試験 |
今日、大曲花火倶楽部が主催する「第9回花火鑑賞士資格認定試験」が大曲エンパイヤホテルを会場に行われた。今年も定員オーバーの81名の受験生が全国から大曲に集まった。北は青森から、南は兵庫県まで。最年少は、16歳、上は63歳。受験平均年齢は、36歳だ。花火ファンの顔なじみも多い。ワイン関係では、初代オーストリーワイン大使仲間の井口さん(内閣府・官僚)も受験する。さすが、勉強熱心である。
今朝は、会場配置、後ろの席の方のための講義実況VTR再生スクリーンを用意するため、8時30分から会場入りをする。VTRは、今年も花火鑑賞士の東京の宮本さんがお手伝いとして駆けつけていただいた。ありがたい。大曲花火倶楽部会員の富樫慎司クン、三浦徹クン、伊岡森クンなどITに詳しいメンバーの協力もあり、段取りは午前10時に終了する。
今年は、9月10日で申し込み締め切りをする。それ以降の申し込み者は、教本送付の関係で断った。
11:00からオリエンティーションが始まり、第1講座「花火の概要と歴史」(挽野実之)、第2講義「花火の分類と種類」(今野義和)、第3講義「花火製造法と打上げ方法」(小松忠信)、第4講義「花火鑑賞のポイントと全国の花火大会」(小西亨一郎)が終了する16:30まで、240分の講義を受ける。
講義を受ける姿勢は、真剣そのもので、誰一人寝ている者がいない。だから、講義するこちらも、余計な話や笑い話には触れず、重要で肝心な話に専心する。第1回目、第2回目の頃は、いかに笑いを取るかに専心していた(笑い)から、近年の受験会場の「厳しい空気」を感じるのである。
講義終了後、15分休憩後、1時間のペーパーテスト。ペーパー終了後VTRによる実技試験20分(映像問題で、玉名を答えるもの)。考えさせる問題、記述が多く、難しかったようだ。
まずは、受験生の皆様大変にお疲れ様でした。「花火」を文化、芸術として考えるいい一日になったものと思う。あらゆる側面からの花火アプローチで、花火に対する考え方、思考が変わる「絶好の機会」となったことだろう。
これから一緒に、花火文化、花火芸術を熱く語っていきたいものだ。
この日は、すべてのスケジュール終了後、花火鑑賞士でつくる日本花火鑑賞士会が主催で、「受験者との集い」(飲み会)も開催された。事務局の高橋ヒロさんのナイスな提案企画だった。こうして、花火の縁あるもの同志のネットワークが広がっていく。
花火鑑賞士資格試験企画提唱者として、全国に現在636名と「花火を愛し、文化・芸術として知的に花火を鑑賞する同志」が増えていくこと、喜ばしい限りであり、うれしい。全国に支部も設立されてきており、各支部の活動も報告されている。
今年の大仙市の被災者支援「大曲の花火招待」でバスの添乗員を務めたのも、全国の花火鑑賞士の皆様だった。また、当日開催されている「花火鑑賞士による大曲の花火セミナー」も全国の花火鑑賞士の有志の方々が今では自発的に運営している。最高にありがたい!
今回も、花火鑑賞士である仙台・久光さん、青森・田中海さん、湯沢・高橋夫婦、東京・宮本さんが午前中からこの資格認定試験のお手伝いをしてくれた。心から感謝である。
花火鑑賞士は、いずれ1,000人、2,000人を越えていくものと思われる。多くの真の花火仲間との交流も増えていく。花火の街「大曲」を花火の聖地と思ってくださる方々も増えており、年に2,3回大曲に来られる花火鑑賞士も多い。彼らの期待に応えられるよう、やるべきことまだまだ満載である。
今週より採点が始まる。皆様の合格をお祈りしたいところだが、シビアな採点なのである(苦笑い)。