前向きな会議は、元気を創出する。 |
観光業界にとっては、東日本大震災後、東北観光はキャンセルの嵐で、秋田・田沢湖、角館でさえ、予約がゼロという日もあると関係者は嘆いている。特に、福島はさらに深刻であった。そうした状況に、「レベル7」の評価は、冷や水をかけた。
まったく次の手が打てない状況なのだ。ディスティネーション・キャンペーン(DC)で盛り上がっているはずだった青森も、震災後一変した。東北新幹線が全線復旧が余震のため5月初旬に延期となった。弘前(青森)、北上(岩手)、角館(秋田)の桜祭りも4月20日あたりから始まるが、新幹線全線復旧の遅れが、状態を厳しいものとする。福島の桜の名所「花見山」は、各種イベントが中止に追い込まれた。
今年は、単独で企画を打ち出すのは難しい。手を取り合って「連携」をしてアプローチする方策がベストだろうと思われる。
大仙市、大曲商工会議所では、今年の夏は「花火ウイーク」と称し、様々なイベントを打っていく。攻めの姿勢で「活況」を取り戻す。これから、その企画・展開方法を策定していくことになった。多くの人々を巻き込みながら、一緒になって盛り上げていきたい。
「大曲は、やってくれるね!」「大曲は期待を裏切らない!」「大曲は元気だ!」と多くの観光客や人々から賛同を得る内容にしていくよう努力していきたい。もちろん、各種団体、企業、行政、他市とも「連携」を取って、進めていくことのスタンスの確認もなされた。
昨日の会議でも、全く悲観論はない。皆、前向きなのだ。こうした逆境さえチャンスと捉え、陽転思考で進めて動いていく姿勢が、大曲にはある。
会議終了後、JC同期生の会に午後8時過ぎに参加。話題は、大震災と商売のこと。震災後悲喜こもごもの本音話に花が咲く。パン&ケーキを営むSクンは、震災後の物不足に見事に対応して、3月の売上げを前年の数倍に伸ばした。うれしいお話である。皆で暗い話ではなく「成果」を挙げた話も出てくると、こちらももっとがんばらなきゃという気分になる。僕は、皆で傷のなめあいだけは、絶対にしたくないし、そのような話もしたくない。
2つの会に参加し、また「やる気」がでてくる。前向きな話は、元気を創出する。