なぜ「新作花火コレクション2011」延期開催が4月23日になったのか、お話します。 |
多くの方々から「よくぞ、開催に踏み切ってくれた」とか「大曲の使命ですね」とか「お手伝いしたい!」とか「自粛や中止が多い中で、希望の灯りです」とか、ありがたいメールやコメントをいただいた。
ほんとうにありがとうございます!皆様からの温かいメッセージが、スタッフにとって強い応援となりました。
しかし、「せっかく開催するなら、一週間後の4月30日や、4月29日から始まるGW期間中の開催を検討しなかったのか」という声も数名からメールなどで問い合わせがあったため、開催役員のひとりとして、その理由を述べたい。
①大曲花火倶楽部では、数度の役員会を開催し、中止、無期延期、開催を巡って、議論を重ねてきた。その結論が、昨日発表した「今、花火の街”大曲”が出来ること」である。
花火の街“大曲”が出来ること。
それは、花火で人々を元気付けること、勇気を与えること、感動を与えること、そして希望の光を心にともすことだ。
これが、震災後の開催趣旨。
②開催は、大曲花火倶楽部の一存ではできるものではないこと。
つまり、開催に当たって、関係諸団体の了解を得なくてはならない。市役所(市長)、大曲商工会議所(会頭)、大仙警察署(署長)、大仙消防署など、公的機関との日程調整も必要となる。
③会場を大曲ファミリースキー場にこだわったこと
大曲ファミリースキー場で、第1回大会から開催してきた。なぜなら、入り口が1箇所のため、警備しやすい。つまり、少人数での警備体制で開催が可能であったからだ。この「新作花火コレクション」は、大曲花火倶楽部と日本煙火協会青年部との共催でスタートした「小規模な花火競技大会」であり、警備予算を大きく計上できるほど、財政基盤がないためである。すべて、スポンサー収入で賄う大会であるゆえ、その多くは、花火打上げ費に回されている。つまり、管理費(警備費)を抑えることができる場所であるからだ。
④雪が必要であること
大曲ファミリースキー場は、山間に位置する。花火の火の粉等、山火事対策が必要となる。開催に当たっては、「雪」が必要となってくる。幸い、今年2011年は、30数年ぶりの大雪となった。だから4月23日頃までは、雪が斜面確実に残っていると判断する。4月後半から5月末まで、この地域特有の「乾燥」期に入ってくる。山間が乾燥してくると、山火事の危険が生ずるからだ。また、4月下旬には好天が続き、気温の上昇が見られる。30日までゲレンデに雪がある保証はないと判断。
⑤延期開催まで準備期間が必要であること
3月12日、3月19日、3月29日、3月31日と大曲花火倶楽部では、緊急役員会を開催して議論を重ね、関係諸団体と協議・会談を行ってきた。GOサインが出て、発表したのが昨日4月1日。②、③、④の理由で4月23日と開催日を決定した。これから、新たな開催まで少なくとも20日は必要と判断。東日本大震災へのサポート企画やスポンサーとの承諾作業など、仕切り直しとなった今、開催に向けての準備期間が必要になったからだ。
以上のような事情と理由で、4月23日開催が望ましいと判断した。
東北新幹線が全面開通が4月下旬とまだ期日がはっきりしておらず、アクセスに問題が残るが、致し方ないものと理解している。
大曲花火倶楽部では、今開催に向け、全力を尽くし準備に取り掛かっている。
花火の街”大曲”で「新作花火コレクション2011」を開催することで、多くの方々に「元気」を与えていきたい。景気のよい「花火の音」が鳴り響くことで、心が活況するものと信じている。また、東日本大震災へのサポート企画もこれから詰めていく段階である。詳細が決定したら、発表していきたい。
灯せ、希望の光! つながれ ニッポン!