余目さくら花火鑑賞会 |
今年は、「桜と花火と歌のNIGHT」のテーマの下、開催された。残念ながら、桜はまだ蕾の状態。なかなか実行委員会の思惑通りにはいかないようだ。僕が会場入りした6時過ぎには、歌手の山川大介が熱唱していた。
それにしても寒い夜だった。開催時刻が近づくにつれ、気温が冷え込んでいった。午後7時花火開催時刻には、気温が5度。終了の8時頃には、3度まで冷え込む。3月の新作花火コレクションより寒い中での開催だった。
僕自身、2枚ジャンバーを着重ねし、さらには手袋、帽子と冬花火と同じ重装備だったが、それでも寒い。「余目そば」を買い求め、体を暖める。
午後7時、余目さくら花火鑑賞会実行委員長三浦正彦氏の挨拶。来賓の大仙市市長栗林次美氏らの挨拶のあと、オープニング花火で幕を開けた。
プログラムでは、22番まで組まれ、そのほとんどが、内小友地区の商店や会社ならびに個人が協賛してスポンサーとなっている。まさに、内小友地区のコミュニティ花火大会である。
その花火の内訳は、速射連発(4号、5号)が7番組、スターマインが8番組、大スターマインが3番組(大曲の花火100年PR番組含む)、特大、超特大スターマインが4番組(フィナーレ含む)、計22番組構成だった。
打上げは、地元小松煙火工業が担当である(一部和火屋もあり)。この大会がスタートした頃は、30分前後の大会であったが、年々充実してきた。内小友地域の団結の強さを感じる大会へと成長してきた。実に「暖かい」手作り感の高い花火大会である。うれしい限りである。
あとは、この大会ならではの「独自性」があれば、もっと魅力的なコミュニティ大会となりうる。たとえば、「余目のさくら絵巻」と称した特別スターマインや「さくら5態」と称した速射連発で単体で割物や型物があってもいい。そうした「さくら」へのこだわりも欲をいえばあってもいい。
帰り際、地域の小学生や中学生、高校生らが、友人と一緒に屋台に群がり花火を楽しんでいる光景を目にした。こうした子供たちを巻き込むことが、地域コミュニティの確かさを証明している。
桜満開のうららかな天候の下、この「余目さくら花火鑑賞会」を見てみたいものだ。寒さで体は震えていたが、内小友地区のコミュニティの絆の強さに、心は温かいものを感じた夜だった。