棚卸の意義 |
企業は、決算を打つに当たって、棚卸を実施し、期末の在庫をチェックする。当店でも、本日閉店後、午後8時から約3時間かけてすべての商品の棚卸をする。
以前は、4月1日午前中休業して棚卸を実施し、午後開店という方式を取っていたが、お客様にとって全く関係ないことであり、やはり閉店後残業をして棚卸すべきとの結論に至っている。
よく「棚卸のため本日は休業」とか「棚卸のため午後から開店します」とか「棚卸のため午後6時で閉店とさせていただきます」といったお店の勝手な都合で、それを知らないお客様が「せっかく来たのにねえ」と非好意的な気分で戻られるケースがある。
店側の気持ちもわかるが、あくまでも店側の勝手な都合なのである。お客様に迷惑をかけないと考えるならば、やはり閉店後もしくは早朝に対応するしかないと考える。
弊社の場合、2年前から棚卸業務(年4回)は、すべて閉店後残業して行うことにした。それにより、集中してしかも時間を気にしながら棚卸ができるのだ。
僕は、棚卸終了後各部門の売上の半期集計もチェックし、進捗率、前年対比などの数字を把握する。
また、棚卸内容を精査することで、回転の悪い商品、適正在庫数などが把握できる。また、連動して仕入高もチェックする。このことにより、その日のうちに、部門別粗利益率、回転率が把握できる。
今期も好調に推移しているが、これくらいで満足していたら、会社の伸びがなくなる。とてもハードルの高い中長期目標が明示しているため、そのゴール達成のため、今期は何をしなければならないのか、どういう動きをしなければならないのか、が少しずつ理解できるようになってきた。
その最低限のチェックが、棚卸作業となる。こうした精査から様々な分析が可能となってくる。これで後期も上方修正目標に書き換えられる。作業を早めにやることによって、次の手が早く打つことが可能となってくる。
半期がもう終了した。時間がたつのが早い。後期は、なんといっても「大曲の花火100年」がある。また、「満月の葡萄酒」の熟成バージョンも夏前の発売となる。後期も新商品の発売や販売目標の確定など、早め早めの対応こそ、中小零細企業にとって生命線である。
弊社のモットー「THE FIRST GOES IN FRONT!」(先手必勝)が生きてくる。