新作花火コレクション2010が終わって |
二次会の「花よし」では、直木賞作家の西木正明さんと日本酒を酌み交わしながら、「花火師のにおひ」について伺った。西木さんは、花火師について「映画」を製作したいと、その構想を語ってくれた。もうこういう話になると、花火作家の細谷圭二君、山内俊幸君、窪田悠樹子さんと車座になり場は盛り上がる。
一夜明け、暴風雨の荒れたお天気に。一日開催日が後だったらと思うとぞっとする。だからこそ、昨日の奇跡ともいえる大曲地区だけ「曇り」、しかも夜になっても気温7度、東の風3mという絶好の条件であったことに感謝したい。
先ほどまで、後片付けのため、大曲ファミリースキー場で悪天候の中作業を行っていた。多くの会員がお手伝いしていただき、感謝である。遠くは東京からの石井夫妻も3日目、そして今日でなんと4日目という仙台の久光さんには頭の下がる思いである。
昨日も、多くの花火愛好家や花火鑑賞士の方々が運営ボランティアとしてお手伝いいただいている。こうした厚意でこの大会が成り立っている。今では、スタッフの半分以上が県外からの厚志家である。毎年この大会のために駆けつけてくださる。花火ネットワークの広がりを年々感じる。僕も多くの友人ができ、「花火」が縁で親しく話せる仲間が倍増している。うれしいことだ。
このような「思い」を持った人と飲むのは、楽しい。また芸術を極めたいと思っている意欲的な花火作家の方々と飲むと「花火業界の将来的な明るさ」を感じずにはいられない。時間が過ぎるのを忘れていた。最後は、お店のほうから「朝になってしまいます。小西さん。終わりにしてくださいませんか」といわれ、お店を後にした。花火の話は、尽きないものだ。
寝たのは、新聞の配達人がポストに入れた音がしてからだ。午前4時30分過ぎだろう。夢の中でも、花火の心地よい音が響いていた。
(明日以降、今回の新作花火コレクション2010を「KONYの目」で検証していく。お楽しみに)