毎日新聞コラム |
大曲の花火100年のプレゼン資料作成に没頭するあまり、毎日新聞のコラムの締め切りが今日だったということを先ほどまで忘れていたのだ。アブネー!
今、朝8時になろうとしている。今日9時台の新幹線で東京に向かう。コラムを先ほど30分くらいで書き上げた。相変わらず、時間に追われる仕事をしている。今回は、何度かブログにも書いている秀よし「ラシャンテ」についてクローズアップさせた。もはや、予約者は、70人を越えたのだが、あさっての出荷で、それに見合う数に全く足りない数(つまり1/10)しか入荷しないらしい。
秀よしに代わって、小売業者つまり末端流通者である我々が、頭を下げるしかないのだ。しかも、便宜を図って、積極的に予約まで取ったのだが、お客様に怒られることになろうとは、皮肉なものだ。頭を下げて許していただけるよう、誠意をもった対応をしたいと思う。
それだけ、この季節は蔵元にとって、瓶詰めは「ラシャンテ」どころではなく、寒造りであり、多種多様の商品も優先されるのだ。時期が悪かったと思うしかない。
今回の「毎日新聞コラム・木曜の窓」明日の毎日新聞朝刊は、次の通りである。
(ここから)
毎日新聞コラム「酒造会社の気合!」
最近、秋田県の酒造会社のがんばりが目に付く。国際大会への積極的な出品や最高賞獲得、発泡性清酒の開発、ユニークなどぶろく風のにごり酒開発、黒麹での醸造、海外進出などなど新聞紙上を賑わすケースが増えてきている。実に気合が入っている取り組みが目立ってきた。「日本酒の落ち込みに歯止めがかからない」とか「日本酒を飲む若者が少ない」とか世間では言われているが、全く気にする必要はない。積極果敢に新たな造りに挑戦する企業経営者が増えてきている。僕は実に頼もしいと思っている。
今月発売となった秀よし「ラシャンテ」(スパークリング清酒)は今、需要に供給が追いつかないといううれしい悲鳴を上げている。秋田の日本酒業界で、こうした爆発的ヒット商品は珍しい。この「ラシャンテ」は、県産のあきたこまち100%使用し、奥羽山脈の伏流水を使い、炭酸ガスを充填した発泡清酒である。アルコール度数は、8%と一般清酒の約半分の低アルコールである。そして清酒の香りを抑え、フルーティーさをワイン酵母を使用することで引き出した。
企業にとって、ヒット商品を生み出すことや、認知される確かな商品を作り出すといったことは、地域の経済を活性化させる。その背景には、「投資力」と「技術力」といった経営努力は前提ではあるが、一番大切なことは「おいしい」と認められることであり、それらを十分にアピールできる「マーケティング力」は欠かせない。そうした商品には、間違いなくお客様がリピーターとなり、口コミで拡大していく。
秋田の蔵元から、こうした「売れている話」や「がんばっている話」は、僕ら経営者には、伝播し「感染」する。僕らも、「もっとがんばろうと!」という気にさせてくれるからありがたい。業界が盛り上がると、景気が盛り上がっていく。今、景気のいい風が吹き始めてきている。こうした風に乗るよう経営者として、その機運を的確に読みたいものだと思う。まずは、果敢に挑戦してみる。その勇気から道は切り開かれる。
((社)日本ソムリエ協会秋田地区長、利き酒師、大仙市在住)
(ここまで)
今回、全く「モノ」不足の時期であったが、こうした「うれしい話」にはエールを送る意味で重要だと判断し、あえて秀よし「ラシャンテ」をアピールさせていただいた。