”満月の葡萄酒2009” 第1便入荷「12月2日満月の日」発売! |
ラベルデザインも数人にお見せしたが、すこぶる評判がいい。
保呂羽カントリーファームの化学肥料、除草剤を一切使用しない”自然派栽培”による山葡萄品種を使用した。国豊3号90%、小公子10%をアッサンブラージュした辛口の赤だ。しかも、醸造過程で、一切添加物を使用しない。つまり酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加しない。フランス語で「サンスフル」と呼ばれる製法に徹した。だから、冬季限定版とした。保管は、冷暗所か要冷蔵に限る。冬であれば、そんなに温度管理を気にする必要がないからだ。
このワイン、3つ目のカネトク酒市場プロデュースワインである。今から7年前、秋田からおいしいワインを発信していきたいと考えていた。しかし、当時の秋田の実態は、輸入のバルク果汁を使っていたり、米を優先するため青い状況で収穫されていたり、と理想的なワイン作りがなされていないことに気づいた。それじゃあ、自分でプロデュースしたほうが早いと思った。
秋田は、日照時間が短く、雨が多い。そして湿気もあるし梅雨も長い。ヨーロッパ系葡萄品種栽培には、まったく向かない気候特性なのだ。そこで、じゃあ、秋田の気候特性にあった葡萄はあるのか、と考えた。
山葡萄である。こうしたすべての条件をクリアするばかりか、寒さにも強いという特性を持つ。さらに、北東北は、山葡萄の宝庫であることがわかった。しかも、日本でも有数の山葡萄栽培者でもあり、育種の第一人者佐々木敏明さんがいる。秋田から「山葡萄ワイン」を発信していこうと!
ひょっとして、理想のワイン作りができる!と思った。もうこれは連携しかない。秋田県食品総合研究所に連日のように通い始める。ワイン用のさくら酵母の開発を2年かがりで成功。そして山葡萄醸造のパイオニアくずまきワインに製造を委託し、さくら色の「さくらワイン」をデビューさせた。
相当なリスクを抱えた「冒険」とも思えるワインプロデュースだった。それが当たった。1ヶ月で完売となる。今年で5年目を迎え、生産本数は12,000本に達し、初年度の240%の伸びを示している。また、3年前には、「小公子ワイン」をプロデュース。おかげさまで東北各地から多くのお客様からリピーターとなっていただいている。本当にありがたいことであり、感謝、感謝である。
そして第3弾として自然派栽培と満月収穫にこだわった「満月の葡萄酒・サンスフル2009」を本年デビューさせる。こちらは本数も1,200本と少ないため、販売が当店(カネトク)と限定される。