12月発売予定の新商品のワインの名前決定! |
夕方には、期限が迫っている申請書づくりや企画書づくりに没頭。さらに今晩8時から開催される「大曲の花火100年イヤー」の会議の提案資料作成とまさしく時間との闘いのような一日だった。
さて、いよいよ12月に発売予定の待望の新商品の名前が決定したので、発表したい。(プレリリース用の原稿)
(ここから)
12月2日満月の日発売の「国豊3号」主体の辛口の赤、しかも「酸化防止剤(硫黄)」を一切使用しない、自然派ワインを発売します。
●ワインの名称
満月の葡萄酒
Vin naturel “Mystrel et Sauvage”
Sans Soufre 2009
●葡萄の栽培・収穫
秋田県横手市大森の「保呂羽カントリーファーム」(佐々木敏明代表)は、こだわりの自然派農法栽培です。24年前の開墾当時から、除草剤、化学肥料、化学農薬は一切使用しない「リュット・リゾネ」農法に徹します。土壌は多くの微生物やミミズ、モグラなどを良く見かけます。葡萄畑は、虫などの生物が多く、鳥や爬虫類などが、それらを餌とするため、生態系が維持されています。葡萄栽培農家で、ここまで「自然派栽培」にこだわる農園は、秋田県では佐々木敏明さん以外見当たりません。
この土壌に適した葡萄品種が、山葡萄との交配品種である「国豊3号」です。「国豊3号」は、大人気の「さくらワイン」の原料として使用されています。食感は、まさに「野生の山葡萄」であり、個性的な味わいや香りを醸し出します。第一印象が、森の香りだったり、下草の香りだったり、土臭さだったりします。とても、個性的な品種です。
2009年は、フランスのビオディナミカレンダーや日本の農業カレンダーに基づき、潮汐力の高まる「満月」期や「新月」期の剪定、収穫にこだわりました。科学的には、解明されておりませんが、昔からの経験則により「満月」や「新月」の収穫がヨーロッパではよく行われており、「月」の不思議な引力やパワーは、作物に影響を与えているようです。ミステリアスであり不思議なことでもあります。そして「満月」は、なぜか多くの人々を惹きつける魔力をも持つようです。実際、フランスでも、DRC(ロマネ・コンティ)やルロワといった優れた醸造家が「月」の潮汐力を利用して栽培・収穫、さらには醸造にまで応用しております。
国豊3号 収穫日10月3日(中秋の名月)、10月4日(満月)、10月5日(望月=十六夜)の満月期
小公子 収穫日 9月3日(十三夜)、9月4日、9月5日(満月)の満月期
●醸造について
このワインの醸造は、山形県南陽市にある家族経営の小規模ワイナリー「佐藤ぶどう酒」(金渓ワイン醸造元)に依頼しました。若手醸造家の佐藤和洋さんの醸造センスと研究心の高さは折り紙つきで、将来を嘱望される期待の醸造家です。今回、12月に発売されるワインに限って、「亜硫酸硫黄(塩)」を添加しない、いわゆる「SANS SOUFRE(サン・スフル)」醸造を試みました。まるでビオディナミの醸造のごとく、無添加で無濾過といった自然派葡萄を最大限に活かすため、発酵後の濾過工程を経ず、しかも酸化防止剤も使用せず、瓶詰めいたしました。栽培から醸造まで、すべての過程で「自然派ワイン」(Vin Naturel)を目指しました。
このワインのアッサンブラージュは、国豊3号 90%、小公子 10%。ワインの法制上は、「国豊3号」だけでも名乗れますが、セパージュ(品種)を明記し、その比率(パーセント)も表示します。小公子を10%使用した理由は、外見上の色合いを濃くすることと、少しのコクをワインに与えるためです。しかし、10数%以上アッサンブラージュすると小公子色が強くなり、「国豊3号」の個性が薄まるため、10%が限界と判断したことによります。
※12月限定「ノエル ワイン」500本 無添加無濾過新酒
※6月発売(2010年) 700本 瓶熟成
(ここまで)
明日から、新商品発売の準備やプロモーション活動に入る。
実際飲んでみて、実に味わいのある「素朴」なワインだ。まさに「野生の山葡萄」。野生的なという意味もこめて、副題でSAUVAGE(ソバージュ・野生的な、野趣のある)という意味のフランス語を使用した。
ちなみに、12月2日発売日も「満月」の日である。
とことん、「満月」にこだわりたい。